どんど焼き 東京都あきる野市

どんど焼きの季節だった。正月に門松やしめ飾りで迎えた歳（さい）の神を、それを燃やして見送るとされる、火の祭りの伝統行事だ。近年都内では、開催場所などの確保が難しく、少なくなっているが、奥多摩地区では結構残っている。あきる野市では秋川沿いで、各所で見ることができる。以前は１月１５日の小正月の行事だったが、成人の日が１月の第２月曜に変わって、どんど焼きの多くは、その日に変更されるようになった。１５日は残念ながら、普通の日になったのだ。

　今年の成人の日は１月１０日、ＪＲ五日市駅の先の沢戸橋下で、どんど焼きを見た。その帰りの秋川の河原近く、南秋留小学校の横の田んぼで３基の塚が築かれている。１５日の夕方に燃やすとのこと。今年の１５日は土曜だから、開催しやすいのだろう。思わずうれしくなって、その日にまた出かけた。

　午後４時半、見事に築かれたどんどは、子供たちの手で点火され、夕暮れの空に炎を高く豪快に舞い上げた。そして、奥多摩の山が闇に包まれるころ、燃え落ちて今年の行事が終わった。



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