しとやかな仏大統領夫人

夫に元恋人との交際を強要し慈善活動は放置――。伊スーパーモデルから仏大統領夫人の座を射止めたカーラ・ブルーニ（Carla Bruni）さん（43）の「上品なイメージ」は作られた仮面だとする暴露本『Carla - une vie secrète（カーラ、秘められた生活）』の衝撃的な内容が11日、発売に先駆けて英紙タイムズ（The Times）、仏週刊誌マリアンヌ（Marianne）などに掲載された。

　15日発売される暴露本の著者は、仏サッカーのスター選手ジネディーヌ・ジダン（Zinedine Zidane）氏の伝記も手がけた元ジャーナリストのベスマ・ラウリ（Besma Lahouri）氏。『Carla - une vie secrète』の執筆にあたっては、カーラ夫人の家族や友人、同僚らを2年間かけて取材した。

■「しとやかな夫人」は大統領府の演出

　暴露本によると、2008年にニコラ・サルコジ（Nicolas Sarkozy）大統領と結婚した後、仏大統領府はカーラ夫人の専属アドバイザーとしてサルコジ氏の側近、ピエール・シャロン（Pierre Charon）氏を任命し、カーラ夫人を「慎み深い大統領夫人」に仕立て上げていった。

「カーラは過去の私生活や写真について、あれこれ言われることを気にしていた。それで、わたしたちは彼女に新たなイメージを与えることしたんだ。『慎み深い若い女性』というイメージをね」。シャロン氏はこのようにラウリ氏に語ったという。

　この作戦の成功は、08年3月のサルコジ大統領とカーラ夫人の訪英時に証明された。英メディアは、こぞってカーラ夫人の洗練された雰囲気を絶賛したのだ。

　しかし新著は、そんなカーラ夫人の「虚像」を次々と暴く。

　カーラ夫人は世界エイズ・結核・マラリア対策基金（Global Fund to Fight AIDS, Tuberculosis and Malaria）の親善大使を務めるが、ラウリ氏によれば、この活動もイメージ戦略の一環で、カーラさん自身の意思ではないという。

■今も続く奔放な交際、整形疑惑も

　暴露本には、ミック・ジャガー（Mick Jagger）さんやエリック・クラプトン（Eric Clapton）さんら大物ロックミュージシャンとの交際や、美容整形手術の経験、パリ（Paris）の整形外科との20年に及ぶ親密な関係なども記されているが、カーラ夫人自身は、整形疑惑を否定している。

　ラウリ氏は、歌手や哲学者、弁護士、政治家、ジャーナリストなど、数多くの男性遍歴を持つカーラ夫人を恋多き「女版ドンファン」と批評する。カーラ夫人は元恋人たちと現在も交流を続けており、サルコジ大統領にも元恋人との付き合いを強要。昨年、カーラ夫人の別荘で過ごした新婚初の休暇中も、別荘を訪れた元恋人の数は3人は下らないという。

　ラウリ氏は、「『男を食い物にする女』を妻とした以上、サルコジ大統領は、こうした状況に毎日耐えねばならない」「サルコジ氏もカーラ夫人以上に予測不能な男性であり、（男性遍歴を重ねてきた）カーラ夫人はついに最適な伴侶にめぐりあったのだ」などと論評している。

　その一方で、カーラ夫人は孤独な生活を送っているとも触れている。

■「虚像」暴露に差し止め圧力も

　ラウリ氏はカーラ夫人について、「魅力的で衝動的な女性。自由奔放で計算高い面もあり、友情は大切にする一方、恋愛においては移り気」と総括。その本質は「しとやかで上品な女性」からは程遠いと指摘し、「悪意によって書いたのではなく、彼女の本当の姿を明らかにしたかった。『カーラ・ブルーニ』のイメージは完全なる虚像だ」と言い切った。

　また、ラウリ氏は暴露本の出版に際して、取材に協力したシャロン氏が「複雑すぎて無価値だ」などとして繰り返し執筆を思いとどまるよう求めてきたこと、大統領府が差し止め圧力をかけると示唆したことも明かした。

　カーラ夫人に関しては、ラウリ氏の暴露本とは対極をなす、夫人の協力による伝記も今月中に出版が予定されている。この伝記『Carla et les Ambitieux（カーラとその野心）』は、大統領夫人としてのカーラさんに焦点を絞った内容という


株式会社LIBRIDGE
大阪府八尾市八尾木北１丁目7
コードリール買取は大阪の中央サービス
総合受付センター
072-923-0018
営業時間10：30～19：00
定休日　水曜日
出張買取地域大阪全域（状況により対象外もあり）

タグ：リサイクル　大阪